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■この話について
話自体は鬼丸国綱実装直後から浮かんでいたものです。なぜこんなに時間がかかったのかというと、病気でしばらくモチベが回復しなかったからです。
支部に鬼丸国綱関連の作品をまとめたあたりで「もしかしたら描けるかもしれない」と思い始めましたが、長い話を描ききれる自信がなくてやめてしまいました。
が、思い浮かんだものは消化しないと気が済まない性質なのでやっぱり意を決して描くことにしました。
鬼丸国綱、いいキャラですよね…。感情移入しやすいところが。
時間軸は本編終了後です。蜻蛉杵が結ばれたり、蜂歌が結ばれたりしたあと。たぬは…もう死んでるかもしれません。
■世界観
今回は粟田口が中心の話なので、そのあたりを…。
粟田口の吸血鬼は、そもそも昔(4桁年くらい前)からいます。
時間が経つにつれて、一期・鯰尾・骨喰とその両親以外は別行動を取るようになりますが、仲は良好でした。
しかし、15年ほど前に吸血鬼狩りに遭い、一緒に暮らしていた者たちは記憶と力を失い、洗脳されてハンターとして目覚めました。
黒田に行くことになった博多は情報を集める中でそれを「知識」として手に入れましたが、あまりピンと来てはおらず、厚も博多にそれを教わっても吸血鬼は悪者という認識はなかなか変わらないようです。
人間にとって吸血鬼は脅威であり、憎き敵ではありますが、中には悪い吸血鬼ばかりではないことを知っていて共存したいと思う人間もいます。
逆に吸血鬼も人間を餌としか思ってないようなヤツから共存したいと思うヤツもいて千差万別です。
■キャラクター設定
■鬼丸国綱
今回の主人公。一期や後藤よりも年上の兄貴分です。彼らよりも始祖の血が濃く、ちゃんと血を飲んでいれば強い力を扱えるはずなのですが、どうやら長いこと血を飲んでいなかったようす。
大典太とは古くからの知り合いのようなかんじで、お互い「こいつ陰気だな…」と思いつつ酒を交わす程度には話していました。同族嫌悪?
昔、鬼丸にしては珍しく「愛した」人がいたのですが、ハンターとの戦闘の中でその人を自分の手で殺してしまい、生きる気力と意味をなくしました。眼帯の下の傷はそのときにできたもの。
それからは誰の血も飲まず、始祖の血が濃い粟田口の吸血鬼でありながら力をほとんど失い、弾丸のように走ったり血を操って戦ったりは(後藤の血を飲むまで)できなくなりました。
目が赤いのだけが唯一吸血鬼たりえる証拠のようなもの。
ちなみに蜻蛉切のことは噂程度に知っています。
■一期一振
もうひとりの主人公。粟田口の吸血鬼でしたが、ハンターに襲われて力と記憶を失い、逆にハンターとして教育されて現在に至る。
かろうじて一緒に暮らしていた鯰尾と骨喰、そして両親のことは覚えていましたが、全員「仲が良い家族」以上のことは思い出せずにいます。
永く生きてきたので、彼にも愛した人がいたのでしょう…。もう覚えてません。
人間からしてみればヒーローですから、人気があります。顔も綺麗だし。
基本的に連携に重きを置いた戦い方をします。使命感が強く、吸血鬼を狩るという仕事に誇りを持っています。
博多や厚は「元は吸血鬼だったらしい」ことを知っていて、一期や兄弟も情報としてはありますが、「バカバカしい」と思っています。
■鯰尾藤四郎(+骨喰藤四郎)
いち兄の弟ふたり。一緒に暮らしていたお陰で同じように憂き目に遭い、なんとかお互いのことをぼんやりと覚えてる状態で人間として目覚めました。
いち兄のサポーターとして働くことが好きで、戦闘での連携も見事にお互いの弱点をカバーし合います。
脇差の他に飛び道具をスーツの下に隠しています。
鯰尾はもう過去は過去と割り切っていますが、骨喰は思い出せない記憶の中にあるものが気になっている様子です。
■平野藤四郎
ヒロインです。いち兄や鯰尾・骨喰の弟。後藤、乱などの粟田口の吸血鬼とも血を分かちますが、本人はそれを知らずにいます。
平野が藤四郎兄弟の末っ子であり、他のハンターの兄弟は前田含めて全員兄です。包丁も兄なのは感覚がバグりますが、平野が末っ子です。
実直で勤勉。しかし、実際に戦闘に出るようになったのはごく最近のことで、まだまだ腕前は未熟です。
鬼丸のことは資料で知っている程度の認知。
■数珠丸恒次
にっかり青江と家計を共にしている情報屋で、ただ必要とする人に必要な情報を与える、それ以上の加担はしない人です。
しかしながら本人にも感情はありますので、鬼丸の淡い破滅願望を哀れに思い、自分以外の人が引き止めてはくれないか…と思っていました。ある意味命の恩人。
大典太はむかーしの先祖が付き合いがあり、その繋がりで大典太が数珠丸を訪ねて来た、というかんじです。鬼丸は一度会ったことがあるようす。
■大典太光世
三池の吸血鬼。三池は始祖のひとりには数えられず、始祖から分離した人間の血もほんの少し混ざる吸血鬼です。
鬼丸のように彼自身も心に深い傷を負い、自身は永い眠りにつく選択をしました。
弟のソハヤは物吉と仲が良く、別行動を取ってはいますが徳川にもよく顔を出しているようです。
■後藤藤四郎
珍しく本編から続投の男。知ってる顔もいたほうがいいかと思っての抜擢です。薬研と乱の組み合わせでもよかったんだけどね。(信濃はあまり設定が固まってないので出せませんでした)
相変わらず徳川で元気にしてます。本編よりちょっと元気があるようですが、本来はこのくらい明るいです。あと、久しぶりに鬼丸に会ってテンションが上がってるのもある。
鬼丸が生きてると救われると言ったのはお世辞や嘘偽りではなく、粟田口が吸血鬼狩りに遭い「吸血鬼が健全に生きてるのは当たり前じゃない」と思い知らされた中で生きていてくれることが嬉しいのです。
■乱藤四郎
後藤と一緒に鬼丸を引き止める役。普段は自由気ままに生きており、人と仲良くなって血をもらったりしています。
物吉の続投ではなく乱選出の理由は原作の回想が可愛かったからです。
■知っておくと面白いかもしれない雑学
・粟田口の吸血鬼の服はそのときどきでたまに変わる(似たような服を何種類か持っている)
・一期、鯰尾、骨喰の太刀と脇差は国広作
・鬼丸のスーツの上は初期設定では着てたが、腰に巻いてるほうが鬼丸っぽいので変更した
・三池と同じく貞宗も吸血鬼の始祖には数えられない。貞宗派の始祖が愛した吸血鬼に噛まれすぎて力を手に入れ、「上位と言うわけにはいかないが下位ではない」くらいの位置についた