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語り用

無造作になんでも語っております。なんでも許せる方のみどうぞ。
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イチル

贄の血啜る魔は皆焼き尽くせばいい。


「家に帰れば自動的に食事が出てくる環境で育った人になに言われても、全く心に響きませんね」

イチル・カルスタ。漢字だと壱流。
身体年齢は15歳。やや痩せ型。一人称はぼく。二人称はきみ、あなた。
物語の序盤と中盤以降で著しく性格が変わる。


カルダは美しい自然と共に生きる少数民族だった。
彼らの希望は種となり、やがて他の誰かに希望を与える実を結ぶ。
あるとき、外の町から絶望を味わった男がやってきた。生きる希望を失った俺を癒してくれと。カルダは希望の木の実を与え、温かい心で男を癒した。男は絶望の淵から救われ、多大な感謝をカルダの民に送った。そして男は元の町に戻り、「俺はカルダという民族に救われたんだ」と叫んだ。
それを聞いた者たちは次々とカルダを訪れた。
希望を失った者たちに、カルダは優しい光を与えていった。
噂はどんどん広まっていったが、希望の木の実がなるのには時間がかかった。それをよそに、町にはたくさんの絶望がたまっていった。
「もう無理です。木の実が足りません」
それを聞いた人々は怒った。
「ふざけるな。絶望から救ってくれるんだろう!木の実を出せ!」
人々はもはや救いではなく木の実そのものを求めていた。欲にまみれた人々は木の実を奪い合い、カルダの地を荒らした。そして残り少ない木の実を食べつくした。
「私たちの町を荒らしやがって。出ていけ!」
だが、時は既に遅かった。希望の木の実がなくなり絶望と恨みがたまったカルダの地に魔物が引き寄せられるようにやってきたのだ。町から出ようとした者たちは残らず魔物に食われた。そのときカルダはもう正常ではなかった。町の滅亡を恐れたカルダは、自ら民を餌として与え魔物を手懐けはじめた。魔物が腹を空かせるたび餌を与え、やがて魔物は成長していく。
希望の町カルダは、絶望の町に成り下がった。

あるときイチルが餌として選ばれた。
イチルは拒絶したが、だれも聞いてはくれなかった。両親は既に魔物の腹の中に収まり、いよいよ家族全員が貪られる運命となった。
いずれ魔物に食われるイチルに慈悲深く接する者などいなかった。
少年は生きることを許されなかった。
だが、イチルの運命を変える出来事が起こる。強力な魔物の気配を感じたジンがカルダにやってきたのだ。ジンはイチルの事情を知ると、その強大な力で魔物をねじ伏せ、イチルを絶望から救った。
カルダの民は魔物から解放された喜びでジンに謝礼の一言もなしに町を飛び出した。
欲の群れのために絶望する運命から解放されて以来、イチルの中ではジンだけが生きる希望となった。


1年ほどひとりで生活していたので、家事は得意。料理上手。
自分の正体を知らない相手には礼儀正しい少年を演じるが、風の紋章師であり、ジンの右腕であることを知っている相手には腹黒い素顔を見せる。
自信家で世渡り上手だが詰めが甘い。

風の得意分野は特殊魔法「時間停止」。
集中力が持つ限り時間を止めていられる。そのため条件が整えばほぼ無敵だが、相性上雷(シア)が大の苦手。
攻撃、防御、回復とひととおり揃っているが、どれも中途半端。

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