ランクマッチでダブルに目覚めて以来、私は毎月のようにポットデスを殴っている。
なにがそんなにいいのかといえば、もちろんダイマックスすら軽くすっ飛ばす火力の爽快感である。
すっかり紅茶中毒になってしまったので、改めてポットデスとその取り巻きについて語っていきたい。
そもそもの発端は、フォロワーの方がこのポットデス構築を使っていたのを見たことから。
シングルでは環境に適応できずにボックス送りにしてしまったポットデスにもう一度活躍のチャンスを…と思って育成しなおした。
するともう一度どころかもう10度くらい活躍のチャンスを与えることになった。
そこで、毎月のように味方に殴られる可哀想なポットデスのかっこいい活躍について再びまとめたいと思うようになった。
本当にこの火力は中毒になる。楽しい。
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ポットデスについて
ポットデス。可愛いですね。正直初めて見たときは「こんなポケモンありなのか…?」と思ったものだけど、今となってはいいポケモンだな~と感じている。
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■種族値60-65-65-134-114-70
よくいる、CとDが高くBが脆いアタッカーの性能。サーナイトに似ているだろうか。
シングルでは先制技や天候ダメージ、サザンドラ、バンギラス、ミミッキュなどメジャーなポケモンの中に不利なポケモンが多く、殻を破っている暇がなくて選出自体が厳しかった。
シリーズ6(KP上位出禁)では環境が変わっているのでもしかしたら活躍できるのかもしれない。わからない。シングルは全然手を付けなくなってしまった。
ポットデス中毒のせいである。 ***
■特性「くだけるよろい」
物理攻撃を受けるとBが下がり、Sが2段階上昇する。正直癖が強く、特性によるBダウンのせいで倒されることも少なくないだろう。
しかしS2段階上昇が非常に優秀で、Sが70とギリギリ足りているポットデスには相性がいい。具体的には陽気スカーフヒヒダルマまでなら抜ける。残念ながら陽気スカーフウーラオスは同速。
XY時代はS上昇は1段階だった。バイバニラがこの特性を習得し、1回鎧が砕けてガブリアスを抜ける調整にしたところ時代が進んでしまい調整しなおしになったものである。
「のろわれボディ」
夢特性。ドラパルトのドラゴンアローで倒れたくないときに採用されるようで、数は少ないが一応この特性を採用する人もいる。
殻を破ってしまえば鎧をこれ以上砕く必要はないことがほとんどなのも影響してるだろうか。
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■技以下、実践で使えそうな技を列挙していく。
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シャドーボールメインウェポン。残念ながらダイホロウのBダウンは自分だけが戦うなら恩恵はあまりないが、
どうせ相手はすっ飛ぶのであまり気にしなくていい。■
サイコキネシスサブウェポン。テラキオン・ビリジオンをワンパンしたい場合に必要。
ダイサイコを撃ったときのサイコフィールド展開が実は有用で、先制技に弱いポットデスを守ってくれる。
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アシストパワーサイコキネシスと選択で入れるのも悪くないか。
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ギガドレイン意外にもシャドーボールとの補完が優秀。悪タイプへの唯一の対抗策でもある。
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あくのはどう苦手なイエッサンを意識するなら。ダイアークのDダウンも。
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からをやぶる強力な積み技。相方に猫騙しなどで守ってもらって積むのも悪くない。
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ちからをすいとるギガドレインとの選択になるだろうか。ダイマックスすればダイウォールに。
■
おにび物理に弱いポットデスとの相性は悪くない。不意打ちスカしに使える…のか?
こんなところだろうか。総じて悪タイプへの打点に乏しいので、取り巻きとの相性を考えたい。
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■火力以下、以前の記事からの引用。
■C+3(じゃくてんほけん+ヤタピのみ)+パワースポット
□H252ニンフィア ダイホロウ(シャドーボール)で
壁込確定一発□H252
ダイマバンギラス ダイソウゲン(ギガドレイン)で乱数一発
■C+3(じゃくてんほけん+ヤタピのみ)
□H252バンギラス ダイソウゲン(ギガドレイン)で
確定一発□無振りサザンドラ ダイホロウ(シャドーボール)
(※半減)で
確定一発□H252ヌメルゴン ダイホロウ(シャドーボール)で
確定一発□H252オーロンゲ ダイホロウ(シャドーボール)で高乱数一発
■C+2(じゃくてんほけん)
□H252トゲキッス ダイホロウ(シャドーボール)で
確定一発□無振り
ダイマルカリオ ダイホロウ(シャドーボール)で
確定一発以下、新環境(鎧の孤島)解禁後の目安。
■C+3(じゃくてんほけん+ヤタピのみ)
□H4振り
ダイマビリジオン ダイサイコ(サイコキネシス)で
ピッタリ確定一発■C+2(じゃくてんほけん)
□無振りウーラオス(一撃) ダイホロウ(シャドーボール)
(※半減)で
確定一発 ***
■立ち回り味方に脱がしてもらって相手を殴る。
以上。…というのはなんか味気ないので…
味方に殴ってさえもらえれば耐久無振りのダイマックス程度なら吹き飛ばせるはず。なのでできれば相手のダイマックス要員は誰かをよく観察したい。
基本的に強そうに見えるほうがダイマックスです。逆に、トリックルームなどギミックのほうが厄介な場合もある。そういうときはギミック要員をさっさと潰してしまおう。
サマヨール+トリルアタッカー(守ってきそう)といった並びならもう先発のポケモンが揃った段階で勝ったも同然。ヤタピを受けたポットデスでサマヨールを吹き飛ばしてしまおう。
キツイのがドラパルト+セキタンザンの並びと、この指戦法。未だにこれといった解決策を見いだせずにいる。
この指はそもそもポットデスではなく別のポケモンを先発に出せば解決できないこともないんだけど、セキタンザンはマジでキツイ。ドラパルト君のなみのりが始動する前に倒せたらいいんだけど、どうせタスキだしなあ。
・・・・・・。
(スカーフぶんまわすでも育てるか…?)
あとはS+2ポットデスよりも速いポケモンも要注意。葉緑素フシギバナに眠り粉を当てられたときなんかは笑える(笑ってる場合ではない)ので気をつけよう。
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取り巻きについて
味方に殴ってもらう構築である以上、誰に殴ってもらうかは重要である。
具体的にはこんな条件が揃っているといい。
1.火力が高すぎず、ポットデスに致命傷を与えない
2.素早さがあり、相手より先に動くことでギミックを確実に発動させることができる
3.ギミックが終わったあとはさっさと退場できるか、もしくはギミック後もやることがある
この条件に合うポケモンを採用することで、ポットデス単体で殴る構築からチームワークを意識した構築となる。
私は参考にしたパーティから1匹変更し、以下の3匹を選んだ。
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まずはイシヘンジン。常にドヤ顔をしている。
ポイントは大きく分けて3つある。
1.特性「パワースポット」でポットデスの火力を底上げできる
2.ポットデスに弱い(?)抜群技を打つことができる
3.自身にも火力がそこそこあり、且つダイホロウのBダウンと相性がいい
ひとつひとつ解説していこう。
■パワースポットイシヘンジン固有の特性であり、ダブルバトル(とレイドバトル)限定で発動する。
何もせずに棒立ちしているだけで味方の攻撃力を1.3倍にするというもので、ポットデスのただでさえ高い火力をさらにパワーアップさせることができる。す、すごい。自分は立ってるだけなのに。
これがあることで相手のダイバンギラスさえワンチャン一撃で落とすことができたり、ラプラスなら確定で持って行けたりする。
■弱い抜群技「ぶんまわす」のこと。威力60の物理悪技、味方も巻き込んで場のポケモン全員を攻撃する。
これにより自分でもポットデスの砕ける鎧+弱点保険を発動させることができる…のだが、
実はそんなに弱くない。ポットデスに致命傷を与えないように気をつけて戦おう。
■そこそこの火力とダイホロウとの相性自身もA種族値が125あり、普通に殴れる。「いわなだれ」で相手を怯ませよう。
隣でポットデスがダイホロウを撃ってくれれば相手のBは下がっているはず。岩雪崩の威力不足もちょっとだけカバーすることができるというわけだ。
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次にサマヨール。
ポイントは「かげうち」によりS種族値を無視してポットデスの砕ける鎧を発動させることができること。
またサマヨールというメジャーなトリル始動要員であることも手伝って、トリル封印の動きを誘発しやすい。どうせトリルする気は皆無なので、封印するシャンデラを尻目にポットデスを脱がせてしまおう。
仕事が終わったあとはサイドチェンジで相手の不意打ちをスカしてもよし、ポットデスが守ってる間にウーラオスに鬼火を入れるもよし。
なぜかこの子はウーラオスへの鬼火を外す癖があるらしく、今までウーラオスに鬼火を入れたことがない。しっかりしてくれ…
しかし、優秀なギミック要員であることには変わりはなく、スカーフヒヒダルマなどの本来ポットデスでは勝ち目がない相手も逆にカモにすることができる。
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最後にインテレオン。いつ見ても細長いな君は…
ヤタピの実をポットデスに投げつけることで、弱点保険と合わせてCを一瞬で3段階も上げることができる。
ポットデスを脱がせたあとはなぜか集中砲火されることが多いので、無駄なく退場することができる。そのあとはイシヘンジンを登場させて最高火力を叩き込めばいい。ギミック要員として最高の動きである。
難点は投げつける以外にやることがないことだろうか。スマートに退場することができなかった場合、ジリ貧になりやすい。
一応狙い撃ちや冷凍ビームを持たせているが、等倍だと火力不足も火力不足、抜群を突いても倒せることは少ない。
必ず先発に出し、早い段階で退場できるように立ち回ろう。
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総合:構成や立ち回りなど
■ポットデス・イアリ性格:ひかえめ
努力値:H4 C252 S252
実数値:136-76-85-204-134-122
調整:
CSぶっぱ残りH(奇数調整を忘れている)
技:シャドーボール サイコキネシス ギガドレイン まもる
持ち物:じゃくてんほけん
いつになったらH奇数調整にするのか…とかは突っ込まないでほしい。
ずっとお世話になっている頼れるエース。
味方に殴ってもらわないと何もできないようでいて、実は素のダイホロウでも無振りFCロトムくらいなら乱数で飛ばせたりする。
必ずこの子がダイマックスを切ることになる。大切に扱おう。
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■イシヘンジン♂・がく性格:ようき
努力値:A252 B4 S252
実数値:175-177-156-31-40-134
調整:
ASぶっぱ残りB
技:いわなだれ ぶんまわす まもる ワイドガード
持ち物:きあいのタスキ
先発に出すのは、相手がトリパなどで全体的に遅かったり、この指構築でフューカの影打ちやルヤンペアシの投げつけるが吸われそうだな~と感じたときなど。
逆に言うと、それ以外のときは後ろに控えていてルヤンペアシの後続として出すのがいい。
実は最近PTの調整が入って技構成を変更することになり、新しい個体を採用してるのは内緒。
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■サマヨール♀・フューカ性格:ずぶとい
努力値:H252 B164 D92
実数値:147-71-188-80-162-45
調整:
たしかドラパの珠ダイホロウ耐えとか(メモってなかった)
技:かげうち ナイトヘッド サイドチェンジ おにび
持ち物:しんかのきせき
相手にルヤンペアシより速いポケモンやスカーフと思われるポケモンがいるときに先発に出るポケモン。
後ろで控えることはあまりない。全くないわけでもない。
イアリが守ってる間に鬼火を入れたり、イアリへ不意打ちを撃たれることを読んでサイドチェンジでかわしたりできる優秀なサポーター。それだけに最後まで残されると何もできずに降参する構えになることも多い。
サイドチェンジを読まれることを読んでナイトヘッドを撃てたらかっこいい。
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■インテレオン♂・ルヤンペアシ性格:おくびょう
努力値:H252 C4 S252
実数値:177-81-85-146-85-189
調整:
HSぶっぱ残りC
技:ねらいうち れいとうビーム なげつける まもる
持ち物:ヤタピのみ
イアリにヤタピを投げつけて、C+3とS+2にするのが目的。A個体値0なので最小ダメージで起動できるのが自慢。
努力値はHSがいいのかCSがいいのか未だに悩み中だし、技はちょくちょく変わっている。前の記事では狙い撃ちの枠が波乗りだったのだけど、イアリを巻き込むのは賢くないので狙い撃ちに変更。でもかなりの確率で相手に狙われるので、そんなに撃ったことはないかなぁ。
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基本は先発イアリ+ルヤンペアシorフューカで後続にがくと誰か。ダイマックスなしでも戦えるエースポケモンを一緒に控えさせるといい。
相手からトリパの香りがしたらイアリ+がくでぶんまわす→ダイホロウで相手のトリル要員を吹き飛ばそう。
追い風の匂いがするときは優先的にフューカを先発に選び、S操作手段がそんなになさそうな相手ならルヤンペアシを出せばいい。
ギミック起動が完了したならあとはイアリがすべてを薙ぎ払ってくれる。…はず。
不意打ちなどの先制技や悪タイプに気をつけながらうまく戦おう。
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最近、がくを別のイシヘンジンに変えて重力を採用し、裏エースのアップリューのGのちからでゴリラする構築に変えたのだけど、やはり表エースはイアリのまま。
いつになったら紅茶中毒から抜け出せるのか私にはもうわからない。
来月になったら出禁ルールも変わると思うので、そろそろ新しい構築でランクマッチに潜りたいですね。
それでは、ごきげんよう。
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