神出鬼没な少女。
ライマンド、ロベルトが生まれた施設で密かに造られていた新しい兵器。主人のいうことをただ受け入れて実行する、意思のない魔力の塊になるはずだった。
ライロベの施設爆破で一度身体が潰れ、実質「死亡」したものの、戻るべき場所をなくした魔力がアルバニアの身体を再構成し、そこにまた宿った。だが完全に身体が復活したわけではなく、余った魔力が身体の周りを漂っている。
身体の欠けた場所から力が溢れ、冷気を放っている。
ヒューゴと出会わなければ何をするわけでもなくただ存在するだけの少女だった。
血は通っていないため肌は真っ白。中身は美少女だが無表情。人形のようと言えば聞こえはいいかもしれない。
施設にいた頃の記憶は曖昧に残っている程度だが、ライロベのことは兄だと思っている。なので、心が宿った今はライマンドに襲われたことを悲しんでいる。だからと言って彼らを恐れるわけでもなく、仲良くなりたいと思っている。
ライマンドはアルバニアを一度施設で見ているため彼女の身体から放たれる冷気を覚えているが、ロベルトは覚えていない。