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語り用

無造作になんでも語っております。なんでも許せる方のみどうぞ。
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ギルバート

無関心なようでよく観察している男。


キリキザン♂。25歳。ケサーリのいっこ下。180cm。痩せ型だけど筋肉はある。
一人称は俺or私。二人称は主orあんた。
忘れがちだけど戸籍上の名前はヒュー。ギルバートは傭兵になるときに自分でつけた名前。

才能というものを恨んで育った。
ケサーリの護衛をしていた騎士が戦死したため新しい騎士を雇うことになり、ケサーリが「歳の近い人がひとりほしい」と言ったため10歳前後の少年から選ばれることになった。このときヒューは8歳。
単に剣を扱うのが好きだっただけで才能が人よりあったわけではない。鍛錬が苦だと思ったこともあるけども、両親や兄弟の期待に応えるべく必死に修行していた。でも選ばれたのはヒューではなかった。
才能溢れ可能性を秘めているからという理由で、色違いコマタナのイェハーが選ばれた。これがヒューとイェハーが対立するようになったきっかけ。真面目さに欠け自信過剰なイェハーは鍛錬を甘く見ていたため、苦しい鍛錬に耐え続けたヒューからしてみれば自身の努力ではなく生まれるとき既に与えられていたもので評価されるイェハーが腹立たしかった。
努力のヒュー、才能のイェハー。
護衛の騎士に選ばれなかったため、ヒューは一族の人間ではない。

イッシュが侵略され一族が狙われたとき、ケサーリを護ったのはイェハーではなくヒューの父親だった。
数年後、再びケサーリと会ったとき彼は既に希望を失っていた。父親が自分の命と引き換えに救った彼が「もう自分に未来はない」と言ったとき、ヒューは「こんなやつのために鍛えてたのか」と怒りを通り越して脱力した。
だからこそ、ケサーリに希望を取り戻してもらうために彼のガードマンになり、ヒューという名前を捨ててギルバートを名乗り始めた。
今現在ケサーリがエステバンと再会し仲間に囲まれて幸せそうにしているのを見て安心しているかと言われればそうでもなく、今はシンオウ軍にただならぬ警戒心を抱いている。

イェハーとは再会していない。一族を捨てて姿を消した彼を一度痛い目に遭わせたいという気持ちがあり、どんな顔でいつ現れるかと心の隅で待ち構えている。

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