ライマンド/ロベルト。バイバニラ♂。
22歳くらい。正確な年齢は不明。身長は174cm。体重はライマンドが43kgでロベルトが46kg。軽いパーツを集めた結果こうなった。
髪の色が特徴。目の色が若干薄い。体重は軽いが身体は言うほど細くない。
助言と名声と保護。ライマンドはレモアンに似た響きの名前。ロベルトはロベール（仏）のイタリアの言い方。
天才科学者ロベール・レモアンの最高傑作。
幼い頃から理化学の幅広い分野で天才の頭角を現していたロベールは、非人道的な実験を繰り返し周りの人間から敬遠されて育った。自分のしたい研究を好きなだけできる場所を求め、16歳の若さでイッシュの最高生物研究所に迎えられた。だがそこでも人を遠ざけるような実験を繰り返し、施設内でもいい扱いを受けなかった。彼はいつしかイッシュそのものを嫌うようになり、敵対しているシンオウと密かにつながりを持ち、イッシュを引き渡す約束をした。
元々人造人間に興味があったロベールは、「最強の兵器を作る」という名目のもと本格的に研究に着手した。当時23歳。
その丁度10年後、XAI_01_ROBERTOとXAI_02_RAIMANDOが完成。
水槽で遺伝子情報が確定され、タンクで身体の形成が行われた。ロベルトは元になった人がシャンデラ。身体が完成してからプログラムがセットされた。誕生（起動）の際、ふたりとも流れ込むエネルギーに耐え切れずタンクを突き破った。
自分の意思で敵を識別し排除する機能があり、敵と判断した相手は殺すまでターゲティングし続ける。
体内に、戦闘を完璧に掌握するシステムが埋め込まれている。目を瞑っても開いてるときと同じように動くことができたり、相手の動きを解析して予測したり、セッティング次第では痛みに怯むことなく特攻できたりも。ライマンドは魔法を構築するプログラムが元々組み込まれていて、実行キーを押す（＝キーワードを言う）ことで発動することができる。知識のある人が見れば違和感しかないが、知らない人が見たら単純に構築が早いだけのように見える。
10個のピアスが生命力と戦闘力を管理しており、生命力が危なくなると戦闘力が跳ね上がりピアスが赤くなる。頭を飛ばせば一瞬で片付く仕様なのは暴走したとき強引に止めるため。
食事や睡眠は必須ではない。
本人たちには「自分の心は作り物」という認識があるが、実際は相棒への依存心以外は遺伝子の元の人の性格ほぼそのまま。ただしロベールの遺伝子操作によって一部の情報が欠落しており、ロベールが理解できなかった愛はふたりも理解できない。人並みに束縛を嫌うので、父親の歪んだ愛情も毛嫌いする。
ライマンドはよく動いていたが、ロベルトは寝台の上で剣を磨くだけで、人らしい営みすらしなかった。
事あるごとに反発する息子に苛立ち、ロベールは一度ロベルトの全機能を停止させた。それがライマンドの怒りを買ってロベールを本格的に敵と認識する原因になったが、ロベルトが仮死状態だと思うように魔法が使えず、「相棒が動ける状態でそばにいない（正確には心臓に組み込まれているプログラムが一定時間ごとに発する信号を相棒が受け取らない）と能力が使えない」ことを知るきっかけにもなった。
結局ライマンドはノーヒントでロベールの研究日誌を解読することから始めなければならず、「どうせ無理だから」と傍観するロベールをよそに黙々と暗号と解き、長い時間をかけてロベルトを起こすことに成功する。しかしライマンドの解読は不完全で、自身の弱点となる記憶を消す忘却プログラムが作動しない状態での再起動となった。
ロベールは「やはり息子に自由な意思を与えたのは失敗だった」と思い、感情を無効化するシステムを組み始めた。ロベルトは徐々に表情が消えていくライマンドに不審感を抱き、完全にシステムが組まれる寸前でそれを壊した。
ふたりで密かに作っていた爆弾で施設を爆破したのはその3日後のこと。
殺戮のために作られたふたりは、ロベールの助手に蔑まれて日々を過ごしていた。唯一ふたりを普通の人として見ていた助手のひとりのデンチュラに「あなたが好きで苦しい」と言われて、愛とはどういうものなのか理解できないことに気づく。
XAI_01_ROBERTOとXAI_02_RAIMANDOと同じ人造人間が残り49組作られる予定で、既に女性ふたりの身体が途中まで形成されていたが、施設の下敷きとなった。
ちなみに上の絵はロベルト。