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改変世界解説

とうらぶ二次創作「改変世界」についての解説。


本当はこんな記事用意せんでも漫画だけでわかってもらえるようにするのが一番(というか当然)なんですが、伝わるか不安だったので…。

端的に言うと、
主が死んだ歴史を恨んで改変軍に堕ち、
周りを巻き込んで忠勝が戦で死なない歴史を作ろうとするが報われず、
自分の手で主を殺したことで心が折れて自刃
というかんじ。

最愛の主を殺した敵を恨んでいるだけならまだ可愛いですが、
自分が戦で首を討ち取るごとに他の刀剣も同じ思いをしていたにもかかわらず自分だけ主贔屓の歴史を作ろうと思わなければ
こんなことにはならなかったはず。
たとえ第三者に唆されたとしても、です。



敵刀剣の顔は向こう側に堕ちると人の顔らしく見えるようになります。
頬の模様は罅のイメージで描いております。



敵槍、「運が良ければそれでおしまい」なんて言ってますが、
望む歴史にならないことは最初からわかってます。最低だな…。
最後にわかりますが、蜻蛉切の望む歴史が来ないとわかっているからこそ蜻蛉切を混沌の世界に引きずり込んだのです。
具体的にどうなるかは本当にわからないにせよ、救う気など最初からなかったわけです。



何度も歴史を繰り返すごとに、なにかがおかしいことに気づき始める蜻蛉切。回数を重ねるごとに忠勝の死の凄惨さが増していきます。
だんだんと「本当にこれで救われるのか?」と疑い始めます。
そしてついに見つかりたくない相手に見つかる。



正史に比べて目つきがきつい御手杵。「嫌なこと」があったせいで心が荒んでいます。
歴史を修正することに後ろめたさを感じている蜻蛉切は「秀康様はどうされたのです」と話題を自分から逸らそうとしますが、
衝撃的な告白をされてしまいます。



死んだ??
なんで???
最初に辿った歴史では秀康は自刃などしてませんし、
そもそも厳しい環境から成り上がった強靭な精神力を持つ秀康が自刃なんて考えられません。
これを聞いた段階で蜻蛉切の中のもやもやが決定的なものとなります。

そして御手杵も聞きたくないことを聞いてしまいます。



三名槍という肩書きを誇りに思っていた御手杵にとって、
同じ三名槍から歴史改変などという(御手杵にとっては)悪事に加担するような輩が出たことが許せず、蜻蛉切を止めようとします。

が、この「蜻蛉切を止めたい」気持ちが異質なものを呼び寄せて
御手杵自身も別の意味で「堕ちて」しまいます。



検非違使です。
この世界観における検非違使とは歴史そのものが具現化し歴史に干渉するモノを排除しようとする存在のことを指しますが、
この場合、御手杵はその歴史が乗り移って「そいつを止めろ!!そいつを殺せ!!」と唆されている状態です。
半分は御手杵の意思ですが、もう半分は歴史に操られてる状態です。

乗り移られる前の御手杵にとっては蜻蛉切を「手段はともかく止められれば」いいのですが、
操られ始めた瞬間から「殺す」ことに目的がすり替わってます。


お互いがお互いの意思をかけて戦いますが、御手杵は戦闘向きの槍ではなく、逆に蜻蛉切は戦場育ちなので苦戦します。



御手杵に止められては最愛の主を救えない。ここで負けるわけにはいかない。
でも、なんかちょっと、蜻蛉切は止めてほしそうです。
が、御手杵の中では蜻蛉切は既に悪の側に移ってしまっているため声は届きません。
御手杵が再び襲いかかろうとしたとき、新しい人物が場に現れます。



なにやら「様子を見に来た」と語る日本号。
実はコイツ、蜻蛉切と御手杵が話し始めたあたりから見てました。もったいぶってねーで登場しろ!!あほ!!
いつの間にか蜻蛉切がいなくなってしまったため一時休戦です。



蜻蛉切のほうは、前回とぼけられた疑問を改めて聞き直しています。
敵槍が言うには、蜻蛉切が本来ありえないものを作ろうとしたひずみを別の誰か(この場合は秀康)が受けていたというのです。
しかも、そもそもの蜻蛉切がまた別の誰か(この場合は岩融)の歴史改変の煽りを受けていたと。
これを聞いた段階から蜻蛉切は知らず知らずとはいえ自分は悪事を働いていたと気付き、
歴史改変に対して抱くものが罪悪感のみとなってしまいます。
これまでも忠勝ただひとりのためならお前たちがどうなろうと知ったことかと本気で思って
他者を犠牲にしてきたんだから、今更それに気づいたところで時既に遅しではありますが…。



わかってて蜻蛉切を騙したくせになんの悪びれもない顔がむかつきますが、
蜻蛉切も蜻蛉切で、「殺す」と即答します。
罪を100重ねてしまえばそれが102になろうと200になろうと背負いきれないならみな一緒ということのようです。

しかし、色々と衝撃的な出来事が重なって疲労したのでひとまず休むことに。

ここからは蜻蛉切の「語り」の部分ではなく、補足的なエピソードです。



敵槍と敵大太刀が話す中に、改変側に落ちた別の刀剣男士の存在が示唆される内容があります。
これ、同田貫正国です。
「歴史を恨みに恨んでる」らしいですが、正史でもあまり相手にされなかった同田貫は
改変世界ではさらに杜撰な扱いを受けていて、
それこそ折れても溺れても誰も気づいてないレベルで存在を無視されていました。
俺はここにいるのに。

その間に蜻蛉切は懐かしい夢を見て、少し正史に思いを馳せます。
昔そうしてたように髪を上げてみますが

元に戻されて…。



蜻蛉切が寝ている間に敵槍は御手杵をコテンパンに叩きのめしたようです。
御手杵が蜻蛉切を止めてしまっては、敵槍が蜻蛉切にさせてやりたいことができなくなってしまいます。
要はつまらんのです。
このとき受けた傷が結局死ぬ瞬間まで残ってます。

再び動き始めた蜻蛉切は日本号に「ふたりで話をしないか」と持ちかけます。



敵槍が日本号を攻撃しなかったため、御手杵も日本号は安全だと思ってしっしってしてます。
この段階で蜻蛉切は日本号を殺すか殺さないか半々です。
あわよくば殺意を持ってくれてたら喜んで殺されようってかんじです。

日本号に元いた道に戻って来るように促されますが、
蜻蛉切は「主と天秤にかけられるものなどない」と拒否します。
早い話が三名槍なんていう肩書きごときでは本多忠勝の槍であることを捨てられないということです。
しかし、日本号はそれを見透かしたうえで強烈な一言を放ちます。



蜻蛉切としては突いてほしくなった部分。
主のためと思ってやっていたことが逆に主により凄惨な死を与えることになっていたと知った今、
蜻蛉切は主のためと言い聞かせて悪事をはたらくことはできません。



今蜻蛉切の中にあるものは、
自分ひとりの都合で周りのすべてを切り捨ててきた罪悪感、
そこまで堕ちてしまった自分が今更元の道に戻ることへの後ろめたさ、
そしてそれでもまだ希望が残っているかもしれないという一縷の期待。

誰かが殺してくれないと、
もう本人にも歯止めがかからないのです。

三名槍で殺し合いなんてしたくないという日本号は、
「お前が帰る場所はここにある」と黒田家に誘いますが、
それすら振り切って蜻蛉切はついに手を下します。



日本号じゃ蜻蛉切を殺せなかった。
殺意を持ってくれないなら、自分を止めようとする存在など邪魔なだけです。
蜻蛉切にはまだ良心が残っていたけど、それを引っ張りだすには日本号、ひいては三名槍では足りなかったと思い知り、
そのまま蜻蛉切の手で止めを刺され、地に埋められます。

ところで、忠勝が死んだときにそこにいたのが敵槍ではなく日本号または御手杵だった場合
蜻蛉切はどうなってたんでしょうか。
あの段階では蜻蛉切の歴史はそれほど歪んでませんし(正史でもないですが)
その分ふたりもまだ正史寄りの性格なので世話を焼いてくれたとは思いますが、
それで蜻蛉切が忠勝の死を受け入れて立ち直れたかどうか、未だに悩みます。

その後、日本号が戻ってこないことを不審がった御手杵がふたりを探し、
どう見てもひとり足りない現場を見て察し、
こいつはもうこれ以上生かしていられないと襲いかかります。



敵槍にやられた傷が響いて厳しそうですが、蜻蛉切は殺される気満々なのであっさり組み敷けます。

なんか微妙に笑ってるような気がするし。

しかしそんなことを敵槍は許さず、御手杵を弾いたうえで大木に釘付けにします。


そういえばこいつ、甲冑割ってたような…。
「おそろいだね」は同じ場所に突起ができたねという意味もあれば、
お前も意味は違えど異質なものに生まれ変わってんだよという意味もあります。



御手杵の最期の言葉。
蜻蛉切にとっては、自分のことを案じずに徹底的に蔑んでくれるならそっちのほうが楽だったことでしょう。

さて、蜻蛉切がふたりの墓をたてたあと、実に5からずっと続いていたひとつの時間軸がやっと終わり、
再び歴史を遡ります。
つまり、ここから先は三名槍が争った歴史とは別の時間軸です。
そこで蜻蛉切は恐ろしいものを見ます。



今まではあくまで戦の中で死んでいたのですが、突然城ごと燃えるという飛躍した事態になります。
御手杵と日本号を折った代償は重かったようです。
聞こえてきた主の声に振り向くと、彼は燃え盛る炎の中に飛び込もうとしています。



「主を見捨てる臣下がいるかバカ野郎!!」
主のために自分が堕ちたどこかの誰かさんにそっくりですね。
この忠勝を見た蜻蛉切は、これ以上忠勝に無残な死を遂げさせまいと…





からっぽになってただ呆然と座り込む蜻蛉切に追い打ちをかける敵槍。
結局、忠勝が蜻蛉切の理想の主だったというより、蜻蛉切が忠勝に自分の理想を投影して、
貴方はこんなところで終わる方ではないと勝手に思っていただけの話。
理想を押し付けなければ何度も何度も同じ人の死を見ることも三名槍で殺しあうこともなかったのに。
改変された歴史を夢と表現する敵槍は、
この世界の忠勝は君の理想通りだったかい?とも言いたいようです。
「次は現実になるといいね」なんて言ってますが、
くどいですがなりません。



なにかを思いついた蜻蛉切はふらふらと立ち上がり、敵槍を両断して滅多刺しにします。
気持ちいいですね。

 
邪魔な存在を消したところで、蜻蛉切は自分に刃を突き立てます。
これですべてが終わったかとおもいきや…

 
しぶとい敵槍。
骨が無事なうちは肉体をいくらズッタズタに引き裂こうが復活するのですが、
骨が本体っていう話をしてたとき蜻蛉切は忠勝のことで頭がいっぱいだったので
聞き流してたせいで覚えてなかったようです。
蜻蛉切が改変軍から抜けたため敵槍の顔が元に戻って見える状態です。
頭に血が上った敵槍は本音をぶちまけてしまいますが、当然意識がなくなってるので蜻蛉切には聞こえてません。

基本的には蜻蛉切が語ってる前提ですが、蜻蛉切視点じゃない部分はただの補足なので、
正史に戻った蜻蛉切も覚えてません。
なので敵大太刀との会話も覚えてませんし、殺したと思ってた敵槍がそのあと立ち上がったことも知りません。
なので今なおなぜ敵槍が蜻蛉切に執着してるのか本人も知らない状態です。

これにて改変世界での出来事はおしまい。
他の連中の話もまとまったら語るかもしれませんが、
蜻蛉ラブ(と読者の感想)だけでここまで描いたようなものなので、
他のキャラでもう一度こんな話を描く気にはならないと思います。長いし…。


ちなみに御手杵が覚えていた別の歴史の話ですが…
実はコレ、改変蜻蛉が忠勝を殺したあとの歴史です。
4の後半でちょろっとだけ匂わせてますが、
本人が覚えてるのとは別に、その歴史での別の蜻蛉切がいます。
もちろんそこには御手杵も日本号もいます。そこの御手杵です。
蜻蛉切は覚えてないので推測しかできませんし、蜻蛉切が嘘を言ったわけではないですよ。
歴史を変えるごとによりダメージが大きい歴史に変わっていくわけですが、
死が最も重い罰ではないわけですね~。一周回ってなにもされなくなったみたいです。
人の精神を壊すのに一番確実なのは何もしないことらしいですよ。
そういえば他にも改変世界で存在を無視されてたヤツがいますね。

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